保育現場で気がかりな子どもの姿(問題行動、対人関係、言葉の問題など)には、理由があり、その背景を理解し、子どもの思いに寄り添うには、知識が必要。
これだけは知っておきたい!発達障害のある子とのかかわり方
- 編著者:安藤忠・諏訪田克彦
- 定価:1,760円(税込)
- 発売日:2023年4月27日(木)
- 判型:A5判/144ページ
- ISBN:9784058011232
- 発行所:株式会社 Gakken
本書では専門家たちが最新の発達支援を紹介します。
保育の現場で大きな課題となっている「発達障害」については、なんとなく知っているという保育士さんも多いとは思いますが、「保育士等キャリアアップ研修」で「障害児保育」分野の専門性向上が求められるなど、保育士には発達障害のある子どもたちへの対応スキルが年々重要となってきています。
本書では、さまざまな発達支援の専門家が、発達障害の基礎知識から子どもたちそれぞれの対応法までをわかりやすく解説しています。
保育者が知っておきたい発達支援のアプローチが学べる
療育の現場でよく聞かれる「応用行動分析」や「感覚統合」といった専門分野を学ぶには、それぞれのテーマごとの本を読むことが多いと思いますが、本書では、12名の各分野の専門家が共同執筆することでそれらが1冊にまとめられています。
TEACCH(ティーチ)プログラム・インリアルアプローチなどの分野も事例とともに学べ、まさに保育者に必要とされる発達支援アプローチの入門書として役立つ本となっています。
本書の後半では、10のケースをもとにかかわり方の工夫が紹介されており、これらは、保育者へのアンケート結果から子どもの気になる課題の上位を整理したもので「お友だちを叩いてしまう」「じっとしていられない」「他の子に興味がない」「理解できる単語が少ない」「かんしゃくが激しい」「偏食をする」など、発達障害のある子に見られる様子から手立てを紹されており、保育所に1冊置く、研修の参考にする、保護者が我が子の行動を理解するなど障害児保育の実践にもお役立ていただけます。