パートナーが発達障害かも?と思ったときに読む本

他人には理解されにくい、カサンドラさんの葛藤・悩みをシチュエーションごとに解説。

「忘れっぽい」「すぐにキレる」「浪費癖がある」「引きこもる」「勝ちにこだわる」など、配偶者や恋人といったパートナーに発達障害の特性があり、頻発するトラブルに悩まされている人は多く、本書では、困ったパートナーとどう向き合い、接していけばいいのかを、エピソードを交えて具体的に解説しています。

パートナーが発達障害かも?と思ったときに読む本
  • 発行:株式会社すばる舎
  • 著者:神田裕子
  • 版形:四六判並み
  • 頁数:256ページ
  • ISBN:978-4-7991-1089-8
  • Cコード:0037
  • 価格:本体1,500円+税

パートナーとのコミュニケーションに悩む「カサンドラさん」と、その可能性がある方に向け、自身の人生を前向きに生きるためのヒントが紹介されていて、著者は、発達障害の疑い濃厚なパートナーとの夫婦関係を維持するのに苦しんだ経験を持つ心理カウンセラーで、実体験や数々のカウンセリング経験を踏まえて語られるアドバイスは、具体的な内容となっています。

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群というのは、家族やパートナーがアスペルガー症候群であるため、うまくコミュニケーションがとれず、心的ストレスがかかることで不安障害や抑うつ状態といった症状が表れている状態のことで、カサンドラ症候群の対応法というと、ともすれば離婚や破局の勧めに偏りがちですが、実は「当たり前」という「普通」を捨て、特性に合わせて適切に対応すれば、パートナーとの関係性を改善することは十分可能なんです!

ルーティン行動やパターンを見つければ、発達障害の人は実は「付き合いやすい」側面ももっており、そのことを知っておくだけでも、気持ちがラクになるはず・・・。

「私のパートナー、もしかして……」と思っている予備軍の人や「なんとか別れずに関係を維持・修復したい……」と悩んでいるカサンドラ真っ最中の方まで、ぜひ手にとっていただきたい1冊となっています。

著者略歴

神田 裕子(カンダ ユウコ)

心理カウンセラー 産業カウンセラー。オフィスレアリーゼ代表 カサンドラ・ラボ主宰。(https://www.realiese.com/prof/

発達障害とカサンドラ症候群を対象にした心理カウンセラー歴30年。

一般企業の秘書を経て、1989年に札幌市内の専門学校・短期大学において教鞭をとると同時に学生相談室のカウンセリング業務に従事。

1996年「ゆうカウンセリングオフィス」を設立。1998年より北海道庁のメンタルヘルス講座・調査を担当、その後、北海道各地の官公庁や全国の一般企業を対象に講演・研修の活動を開始。

2001年に「(有)ナチュラルハート」を設立。2004年には心理カウンセラーを養成するスクールを北海道、熊本、東京で開校。2014年に会社を譲渡、「オフィスレアリーゼ」を設立。2021年、発達障害のある人とグレーゾーンならびにそのパートナーやご家族、同僚のカサンドラ症候群を支援する団体『カサンドラ・ラボ』を立ち上げる。

月2~3回の語りの場『カサラボカフェ』をオンライン運営し、講演会や研修会を実施。講演会や研修会は受講者を“元気づける”と好評で、全国から年間300回以上もの「神田節」への依頼がある。

著書に『はじめての「自分で治す」こころの教科書』(2016年、Clover出版)『「自分が好きになる」心理アプローチ大全 最高の「考え方」』(2019年、Clover出版)。

監修書籍に、小学生向けコミュニケーション本『5分でわかる友だち術』(2021年、学研)がある。娘1人・事実婚の3人家族。


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