勉強の困りごと1位は「ケアレスミスの多さ」

株式会社すららネットが、発達障害がいの子どもがいる保護者247名に「勉強のお困り事」についてアンケート調査を実施したところ、「発達障がいの子どもの勉強の困りごとは何ですか」という問いに対して、56%が「不注意によるケアレスミスが多い」という回答となったようです。

発達障がいは個々の特性が異なっているとはいえ、不注意という共通点は多く、それが学習での困りごとに現れているという傾向があり、このことから発達障がいの子どもたちには、個別の特性に合わせた学習の機会を提供することが重要であるのだとか。

「不注意によるケアレスミスは“必要な刺激を与え、不要な刺激を減らす”ことが重要で、勉強部屋の環境については、

  1. 外部騒音がないか
  2. 誘惑物がないか
  3. 家族が邪魔していないか

などのような不要な刺激がないかを確認し、そのような不要な刺激があれば減らしていくことが重要なのだそうで、また家庭内のルールとして時間制限を設け、勉強時間をゴールとして10分経過したら休憩などの工夫をするのもいいのだとか。

発達障がいの子どもの学習では、子どもの特性に合わせ学習スピードを変えていくことでストレスなく勉強を行うことができるのだそうで、例えば教材の読み上げスピードが遅く、その間じっとしているのが苦手な子どもがいるようで、「すらら」では倍速機能を搭載しており、発達障がいの子どもにも快適に学習できる環境を提供することができるようです。

また、アンケートの中で2番目に多い「自信を無くしてやる気がない」子に対しては、「子どもの勉強のやる気を引き出すための手法の一つである行動分析学の「ABC分析」に基づき、「勉強したら良いことがある」ということを連続すると効果が期待できまるのだそうです。

このABC分析というは、A先行条件(~の時に)、B行動(~したら)、C結果(~だった)の枠組みで考えるもので、具体的には、勉強の時間になったときに(A:先行条件)、勉強をしたら(B:行動)、褒められた(C:結果)と言え、このとき、子どもは「勉強したら褒めてくれる」という経験をし、勉強するとよいことがあるという期待を持つことから、B「行動」をもっとしよう(強化)とする心理が働くのだとか。

つまり、保護者が褒めることで勉強をさらにやろうと子どもの行動を変えることができるのだそうで、さらに、Cの結果のバリエーションを増やすことも大切のようです。

子どもの特性により文字を書くことが難しい子どもには「文字を書かずに勉強できる方法」で学習するのも一つの手段で、例えば、「すらら」には画面をクリックして回答する数式パレットやタイピングによる回答が可能なのだそうで、子どものやる気を削がず勉強を進めることができるのだとか。


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