子どもの発達特性、オンラインで検査

障害者向け就労支援などのLITALICOが、オンラインで子どもの発達特性をオンラインで完結できる検査サービス「LITALICO発達特性検査」を4月にリリース。

LITALICO発達特性検査

子どもの発達の特性は、一人ひとり異なり、環境との相互作用により生じる困りごとにも様々な種類があり、保護者が子どもの特性を理解するためのツールとして発達検査・知能検査があるとはいえ、専門的な心理検査やアセスメントができる専門機関のリソースには限りがあり、地域によっては受検を希望してから実際の検査の実施まで、数ヶ月の待機となることがあり、さらに検査後、結果を受け取るまでにも数週間を要すことも多いという課題がありました。

子どもの特性に応じた関わり方や支援の仕方を助言するサービス「LITALICO発達特性検査」は、1回分の価格は2970円で、医療行為ではないのですが、医師など専門家が監修しており、対象年齢は3〜18歳で、子どもの発達で悩みを抱える保護者の利用を見込んでおり、保護者が約150問の質問に答えて特性を測定します。

具体的には、多動・衝動性や読み書き、感覚過敏など18項目に対して困り度合いを0から100で数値化、一般的にどのような状況に本人や周囲が困るか、また逆に何が強みとなるかなどを解説し、家庭や学校などでどのような支援が適切かを提案するようになっています。

回答時間は約30分間で、回答終了後すぐに結果が見られるようになっており、リタリコの榎本大貴執行役員は「リポート形式で出力することで保護者だけでなく学校や園にも測定内容を共有しやすくなり、より適切な子どもの支援体制が整備しやすくなる」と話しています。

文部科学省の2022年の調査では、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%に学習または行動に困難のある発達障害の可能性があることがわかっており、10年前に比べ2.3ポイントも上昇している一方、医療機関や専門家への相談窓口は限られ相談したくても待機時間が長いなどの課題が出ていました。


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