大人の発達障害は、正しく理解することによって、その生きづらさから解放されます。
おとなになり社会人ともなると、これまでの学生時代とは比べものにならないほど、高度で複雑な社会性やコミュニケーションが求められるようになり、世代間の違いや学生時代の常識との乖離によって「場の空気が読めない」「約束や時間が守れない」など様々な問題に出くわすことになります。
大人になって人間関係や仕事が上手くいかず、そこで初めて発達障害が顕在化することが多くあり、学生の頃は「ちょっと変わっている」で済んでいたものが、社会人になると「なんらかの問題」となってしまい。そんな生きづらさは「大人の発達障害」かもしれません。
- 監修:星野仁彦
- 定価:1650円(本体1500円+税)
- 体裁:B5変判/104ページ
- ISBN:978-4-528-02430-4
- 発売:2023年8月1日
- 発行:日東書院本社(辰巳出版グループ)
大人の発達障害は正しく理解しないと非常に生きづらくなる厄介なものですが、正しく理解し治療を受ければ、普通に生活していけます。
上手くいかない事が多くなると悩みも増えて「うつ病」「依存症」「不安障害」といった合併症を引き起こすので、しっかりとした認識が必要です。
「発達障害」は、英語では「Developmental Disorder」と言って、developmental(ディベロップメンタル)は「開発の」「発達の」という意味を持ち、disorder(ディスオーダー)は
「無秩序」「混乱」という意味を持っていて、これを「障害」と訳したことが、誤解と違和感を生じさせているのだそうで、学会や研究会のたびに、発達障害のことを「発達アンバランス症候群」と呼ぶべきだという声が増えているのだそうです。
大人の発達障害は、適切な薬物療法やカウンセリングで治療することが可能で、「自分は他の人とちょっと違うかも」「もしかしたら発達障害なのかもしれない」と思ったときは、ひとりで抱え込まずに、まずは、専門の相談窓口や医療機関へ相談してみましょう。
それがなかなか難しいというのであれば、まずは「大人の発達障害」とはどういったものなのか、このような書籍で学んでみてみるのもいいでしょう。